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エアライン満足度ランキング2017、JALが総合1位に急伸、シンガポール航空が4位に ―リクルート

リクルートライフスタイル内の「エイビーロード・リサーチ・センター」が実施した国際線エアライン満足度調査で、総合満足度1位は「日本航空(JAL)」が獲得した。同社は昨年4位から急伸して初のトップに。2位は前年と同じく全日空(ANA)、3位はニュージーランド航空(前年4位)。

また、昨年まで5年連続で1位だったシンガポール航空が、今年は4位にランクダウン。一方で、昨年10位だったカタール航空は5位にランクアップしている。

航空会社の満足度総合ランキングトップ20は以下のとおり。

リクルートライフスタイル:報道資料より

部門別では接客サービス(機内、空港内)でJALが1位に

部門別にみると、「航空機の機材、設備」面では、ニュージーランド航空が初の1位を獲得。2位がJAL、3位がエミレーツ航空。ニュージーランド航空では、機体の新しさや綺麗さ、座席の幅や快適さが高く評価された。また、JALのプレミアムエコノミーシートも、「シートピッチが十分あり、隣の人を跨いだり、その人に立ってもらわなくても出入りができる」と好評だった。

「客室乗務員の接客サービス」部門の1位はJAL。2位がニュージーランド航空、3位がANAだった。JALの客室乗務員に対する満足の理由は「対応の丁寧さ」(79.3%)が特に高い。また、小さな子供に対する気遣いを称える声は、JAL・ANAいずれにも寄せられた。

「空港内の航空会社職員の接客サービス」部門でもJALは4年ぶりに1位に。2位はANA、3位はシンガポール航空。JALに対して満足したポイントは、「チェックイン・荷物預けのスムーズさ」(81.0%)が高い。ANAはチェックインが混雑した際の誘導や乗り継ぎの案内が的確だったとのコメントが寄せられた。

「機内飲食サービス」部門の1位は、6年ぶりにエミレーツ航空。次いで、2位がニュージーランド航空、3位がシンガポール航空。JALが前年より9ランク上昇して4位になったほか、カタール航空は前年11位から6ランクアップして5位に。エミレーツ航空では、食事の質や味、ワインなどアルコールのサービスに満足する声が聞かれた。

「機内エンターテインメント」部門は、4年連続でエミレーツ航空が1位。次いでニュージーランド航空、JALと続いた。また、ルフトハンザドイツ航空は前年の18位から大幅にランクアップし、今年は8位となった。トップのエミレーツ航空に対する評価では、「映画・テレビのチャンネル数」(70.8%)、「映画・テレビのプログラム内容」(52.8%)が高評価を得た。また、JALでは「日本語で視聴できるチャンネル数が多くて満足できる」「日本未公開の映画があるのがうれしい」など、日本人に向けたサービス品質の良さが認められたようだ。

この調査では、上記5分野に対する満足度をもとに総合順位を算出。同社の分析によれば、総合満足度との相関が高かった項目は「機材・設備」「客室乗務員の接客」「機内飲食サービス」だったという。

調査対象は2016年に渡航した18歳以上の男女4000名のデータ。調査期間は2017年4月14日から17日まで。