トラベルボイストラベルボイス | 観光産業ニュース 読者数 No.1

ツアーグランプリ2017、国土交通大臣賞はANAセールスの「アルザスふれあいウォーク」、国際交流モデルが高評価

日本旅行業協会(JATA)は、ツーリズムEXPO2017で「ツアーグランプリ2017」の表彰式を行った。ツアーグランプリとは、旅行会社のつくる旅行商品の企画力とマーケティング力の向上、「観光立国」の施策に寄与することを目的に実施しているもので、今年で24回目。2017年の応募総数は97件、その中から国土交通大臣賞など8部門10ツアーが表彰された。

今年の国土交通大臣賞は、ANAセールスの「アルザスふれあいウォーク」。「現地の人々とのふれあい」を目的として、現地で日本語を学ぶ学生や現地在住のフランス人・日本人と日本の旅行者が一緒に歩くことで交流を深める体験ができるツアー。旅を通じた国際交流のモデルケースであるという点が評価された。

▼国土交通大臣賞はANAセールス「アルザスふれあいウォーク」に決定。観光庁長官 田村明比古氏(右)による盾と賞状授与を実施

表彰式では審査委員の松本大学・佐藤博康名誉教授が、欧州テロ後の逆風のなかでアルザス地域と連携で実施に至った点を「(欧州旅行を)復活させるための気合いを感じられる内容だった」と評価した。

各部門の受賞商品と会社は以下の通り。

ツアーグランプリ2017 受賞者

【国土交通大臣賞】

【観光庁長官賞】

【海外旅行部門】

【国内・訪日旅行部門】

佐藤教授は、今年の応募内容が「日本の旅行会社の底力を感じられるものばかりだった」と総評。個人ではできないツアー、旅行会社でなければできない気配り、デスティネーションの発掘などに感銘をうけたという。また、これら成熟した商品が消費者に受け入れられるようになってきたトレンドも指摘。こうしたトレンドもとらえて「どこにお客様がいるか見つけ出し、さらに発展してほしい」と呼びかけた。