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旅行会社「アバンティリゾート」が破産開始、負債総額4億9000万円、一般旅行者の被害は400件に

東京商工リサーチ(TSR)によると、「ARCツアー」のブランド名で旅行などを手がけてきたアバンティリゾートクラブが11月20日、東京地裁から破産開始決定を受けた。負債総額は約4億9000万円で、債権者のうち一般旅行者は約400件、6500万円。TSRでは、今後の調査によって、負債は変動する可能性があるとしている。

同社は、2017年10月に営業を停止。2017年10月11日に本社入り口に「資金繰り・業績の悪化に伴いこれ以上の業務継続が困難な状況となり、営業停止せざるを得ない事態となりました」との張り紙を掲示した。また、同社サイトのトップページにも同様に代表取締役の臼井良司氏の署名で営業停止をした旨を表示していた。

翌12日には、会員となっていた日本旅行業協会(JATA)が、同社と取引をした債権者(旅行者)で受けた被害を弁済する業務を開始。JATAによると、アバンティリゾートクラブの弁済業務保証金限度額は7000万円。なお、営業停止後、JATAにも同社から報告の連絡がなく、情報がない状況が続いていた。

同社は、本社のほか仙台市にも営業所を設置し、国内外のパッケージツアー、団体旅行を幅広く取扱う中堅の第1種旅行業者。一般顧客や法人を対象に、海外旅行ではハワイ、アメリカ本土のほか、東南アジア向けツアーなどを得意とし、年間売上高は約18億円で推移していた。