中堅旅行業1種「アバンティリゾート」が営業停止、資金繰り悪化で、本社やサイトに「業務継続が困難」を表示

東京商工リサーチ(TSR)によると、「ARCツアー」のブランド名でツアーを手がけるアバンティリゾートクラブが営業を停止した。2017年10月11日、本社入り口に「資金繰り・業績の悪化に伴いこれ以上の業務継続が困難な状況となり、営業停止せざるを得ない事態となりました」との張り紙を掲示したという。同社サイトのトップページにも同様に代表取締役の臼井良司氏の署名で営業停止をした旨が表示されている。負債額は、現在のところまだわかっていない。

同社は国内外のパッケージツアー、団体旅行を幅広く取扱う中堅の第1種旅行業者。海外旅行ではハワイ、アメリカ本土のほか、東南アジア向けツアーなどを得意としていた。本社のほか仙台市にも営業所を設置。一般顧客や法人を対象にして年間売上高は約18億円で推移していたという。

同社サイトの「会社概要」のページ

近年の旅行者のオンライン予約化や直接予約が浸透するなど環境変化によって経営が悪化。業績不振に歯止めが掛からず決済に支障をきたし、今回の措置となった。同社の弁済業務保証金限度額は7000万円。その手続きを行う日本旅行業協会(JATA)には、事前の連絡が入っていないという。

以下は2017年10月12日午前の段階で同社サイトに掲載されているお詫びの文章だ。

同社サイトトップページに掲載されたお詫びの文章

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