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外国人が日本で「困ったこと」トップは、「施設等でのコミュニケーション」26%、解決方法は「スマホの翻訳アプリで」4割 -観光庁

観光庁は先ごろ、訪日外国人を対象に、日本の受け入れ環境に関する満足度などを調査した。それによると旅行中に困ったことの最多は「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」(26.1%)。次いで、「多言語表示の少なさ・わかりにくさ」(21.8%)、「無料公衆無線LAN環境」(21.2%)。「困ったことはなかった」との回答は34.8%だった。

多言語表示・コミュニケーションで困った場所は、飲食店(28.5%)が最多で「鉄道駅」(17.4%)、「小売店」(16.2%)、「城郭・神社・仏閣」(9.8%)と続く。宿泊施設で困ったとの回答は5.4%にとどまった。

観光庁:報道資料より

シーン別で困ったことをみると、城郭・神社・仏閣などでは「歴史・文化に関する説明を読む際」(68.4%)が最多。飲食店では「料理を選ぶ・注文する際」(65.8%)、鉄道駅では「今いる駅から目的地までの行き方を特定する際」(62.4%)が最も多かった。一方、宿泊施設で困ったことは、「チェックインの際」(33.5%)、「日本独特のもの(大浴場等)の使用方法を尋ねる際」(32.4%)、「周辺の観光情報を尋ねる際」(29.5%)の順となった。

なお、多言語表示やコミュニケーションで困った際の解決方法は、「自分のスマホやタブレットの翻訳アプリで解決した」(44.7%)のほか、「ジェスチャーで解決した」(42.6%)のほか、「周囲の外国人旅行者や日本人に助けを求め解決した」(32.9%)、「解決できなかったのであきらめた(施設やサービスの利用を断念)」(7.9%)といった回答が寄せられた。

この調査は、成田空港、東京国際空港(羽田空港)、関西国際空港、新千歳空港、福岡空港、那覇空港にてアンケート形式で実施したもの。回収件数は合計3225。