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関空、台風の影響で滑走路・連絡橋とも9月5日の再開予定なし、約3000名が孤立 -関西エアポート発表

関西国際空港を運営する関西エアポートは9月4日21時点の情報として、同日12時に閉鎖した滑走路(A・Bとも)と連絡橋について、9月5日中の再開予定はないと発表した。

9月4日14時ごろに神戸市付近に再上陸した大型台風21号の影響を受けた措置で、旅客ターミナルビルへの浸水はないものの、A滑走路と駐機場の全域が冠水。深さは約4~50センチに及ぶ。また、第1ターミナルビルの地下従業員エリアも冠水した。

さらに、連絡橋には同日14時40分頃、タンカーが衝突し、連絡橋の橋脚が損傷。また、13時30分以降は第1ターミナルビルと第2ターミナルビルの一部で停電が発生した。商業施設「エアロプラザ」では休憩スペースのガラス破損により、一般客1名が腕に軽傷を負った。

連絡橋が閉鎖した上、神戸への海上交通であるベイシャトルも9月4日から9月5日全便の欠航を発表しており、関空を結ぶアクセスが全面不通となった。関空内には約3000人の旅客が滞留状態となり、関空では国内線ゲートエリアやホテル会議場などを開放して対応している。旅客には乾パンやビスケットなどの非常食や水、ブランケットなどの非常物資を配布した。非常食は約1万人の3日間分を備蓄しているという。

一方、関西エアポートが運営する他の関西2空港、大阪国際(伊丹)空港と神戸空港については、運航を再開。ただし、9月5日も一部で影響が残る可能性があるとしている。