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ヤフーがチケット販売で米国の最新技術を導入、座席単位で見え方確認を可能に、電子チップ搭載リストバンドで決済も

ヤフーとエイベックス・エンタテイメントの合弁会社・パレスボは、アメリカの大手チケット販売会社「AXS Group LCC.」(AXS)と日本における独占的なパートナー契約を締結した。これにより、オンラインチケット情報サービス「Yahoo!チケット」などに、AXSの先端的なチケット技術を導入する。

今回導入した技術は、「360度3Dマップビュー」と、「電子チップ搭載型リストバンド」の2つ。

360度3Dマップビューは、座席のブロックではなく、座席単位でそこからの見え方を確認、想定できるようにしたもの。眺望だけでなく、ドリンクカップホルダーの有無など座席自体も確認できる。米国では2016年から、スポーツチケット販売で導入されている技術だが、日本では初めて。今回は、福岡ソフトバンクホークスの協力のもと、今年、福岡ヤフオク!ドームで開催される「2018パーソナル クライマックスシリーズ パ」の観戦チケット販売から導入する。

電子チップ搭載型リストバンドは、観客動員数や行動履歴をリアルタイムに把握できるようにしたもの。会場内の回遊性を高めるツールとしての使用も可能だ。さらに、リストバンドに決済機能を搭載することで、飲食やグッズ購入を可能にすることも検討している。すでに9月中旬に東京・お台場で開催された都市型ダンスミュージックフェスティバル「ULTRA JAPAN 2018」で導入しており、今後もスムーズなイベント運営に活用する方針。テクノロジーを強化し、国内のチケット販売における課題解決に取り組むとしている。

パレスボとAXSのパートナー契約は以下の通り。