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旅行の国産仮想通貨が英国取引所に上場へ、手ぶら観光協会が、手荷物預かりなど旅行シェアサービスの基盤に

手荷物預かりサービス「Tebura(テブラ)」を運営する手ぶら観光協会は、同協会が開発・運営する仮想通貨「NinjaCoin」について、英国ロンドンの仮想通過取引所「MERCATOX」への上場決定を発表した。

手ぶら観光協会では、今回の発表で「Tebura」を手荷物預かりサービスに留まらず、P2Pの観光提供プラットフォームとし、時間や言葉、資金など旅行に係る問題をブロックチェーンと仮想通貨の活用で解消を図るとしている。今後、同プラットフォームでは、多言語翻訳や旅行の現地ガイドのマッチングサービスを開始する予定だ。NinjaCoinはその基盤通貨とし、旅行の世界共通通貨とすることを目指すという。10月下旬には、実店舗でのNinjaCoin決済導入をリリースする予定。まずはインバウンド需要が高まる日本での展開を推進する。

さらに手ぶら観光協会では、国の経済レベルで国外への旅行ができない地域の人々に対するNinjaCoinの融資も計画。融資した人々がTeburaプラットフォームを通じてサービスを提供することでNinjaCoinを稼ぎ、返済する仕組みを構築し、旅行の経済圏の拡大も図っていく。

MERCATOXの上場は2018年11月3日を予定。NinjaCoin/BTCペアのマーケットがオープンし、1satoshiからトレードが開始される予定だ。上場に合わせ、設定時価総額を3億円(2018年10月)、単価1satoshiとし、総発行枚数を350億枚とした。

なお、手ぶら観光協会によると、NinjaCoinプロジェクトは同協会とセームページ社が主体として運営。2017年10月に同プロジェクトを開始し、現在までに約700ETH(仮想通貨イーサリアム/約1630万円、2018年10月21日現在)の資金調達を実施した。