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京都府福知山市、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の舞台で観光客誘致に本腰、明智光秀企画で福知山城の一日城主を公募など

京都府福知山市は、2020年のNHK大河ドラマが明智光秀を主人公とする「麒麟がくる」に決まったことから、観光客誘致策として「知られざる明智光秀プロジェクト」をスタート。その第三弾として明智光秀が築いた「福知山城一日城主公募」企画を発表した。これまで、同市は第一弾として「明智光秀イメージ調査」、第二弾として「特別大使クリス・ぺプラーさん福知山城新城主就任会見」のプロモーション動画配信を実施。今回の一日城主公募企画によって、さらに福知山の知名度向上と来年の大河ドラマに合わせた観光客誘致を強化していく。

一日城主公募企画では、全国から福知山城天守閣を活用するアイデア(公約)を公募。福知山市が応募者の公約の中から企画を選定し、企画者を「福知山城一日城主」に任命する。一日城主は最長で24時間天守閣を利用し、応募公約を実施する。一日城主が負担する費用は入館料320円(大人)と公約実施のための費用。天守閣の使用料はかからない。

公約の実施期間は、8月26日(月)〜8月28日(水)、9月16日(月)〜9月18日(水)、9月23日(月)〜9月25日(水)の1期間のみ最長24時間。応募期間は今年7月5日までで7月末に一日城主を決定する。

大橋一夫福知山市長は発表会見で「福知山のシンボルとなっている福知山城でどのような公約が発想されるか楽しみにしている。この企画を機に福知山の関心が高まることで、より多くの人に訪れてもらいたい」と述べ、一日城主企画に期待を寄せた。

大橋一夫福知山市長

福知山市によると、福知山城への入館者数は年間3万6000人から3万7000人。福知山市への入込数は2018年(1〜12月)で約92万人。来年1月には大河ドラマ放映に合わせて「福知山光秀ミュージアム」もオープンすることから、大橋市長は「来館者数も合わせて、2020年は10万人以上の入込数増加を期待したい」と述べた。

一方、城主を一日明け渡すことになるクリス・ぺプラーさんは、「一般的に光秀にはあまりいいイメージがないが、実は聡明な武将で福知山の礎を築いた人。市民がお城の再建に参加するなど、今でも市民と光秀は密接な関係がある。大河ドラマによって、そのいいイメージがもっと伝われば」とコメント。一日城主企画では、「光秀のセミナーや研究会、あるいはビアガーデンもおもしろのでは」とアイデアを披露した。

実は、ぺプラーさんは光秀の末裔に当たる人。母方の祖母の「土岐家」は鎌倉時代から続き、光秀はこの土岐家の血筋と言われている。その縁で今年2月12日に特別大使に就任した。

ぺプラーさんか゛光秀の子孫であることはTBSの番組で明らかになった。

以下は、「特別大使クリス・ぺプラーさん福知山城新城主就任会見」のプロモーション動画だ。