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無人自動運転のバスやタクシー運行実現のためのガイドライン、国交省が発表、安全性と利便性の確保で

国土交通省は、無人自動運転移動サービスを導入する旅客自動車運送事業者向けのガイドラインを策定した。国交省では2020年に限定地域において、運転者が車内に不在となる自動運転車(レベル4)による無人自動運転移動サービスの実現を目指しているが、その場合に安全性と利便性を確保するための基本的な考え方を示すもの。

このなかで、無人自動運転移動サービスでは、運転者が車内にいる場合と同等の安全性と利便性を確保することが必要とし、「交通ルールを遵守した運航の安全の確保」や「旅客の安全の確保」、「点検・整備等による車両の安全の確保」など10項目の対応すべき事項を設定。

(1)遠隔監視・操作者の監視等による安全確保措置を前提とした場合と、(2)レベル4に係る技術の確立・制度の整備後における場合、を対象に、車両の特性に応じた適切なルート設定や保安基準の制度に従った代替の安全確保措置を講じること、遠隔地から車内外の状況を把握できるカメラ等を活用しつつ、旅客の乗降時の安全を確保すること、などが盛り込まれた。

なお、ガイドラインの対象となる自動運転移動サービスの「レベル4」とは、「操縦の主体がシステムであり、システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場合への応答を限定領域において実行」。官民ITS構想・ロードマップ2019で採用した、「SAE International J3016(2016年9月)」の定義を採用している。

ガイドラインの詳細は国土交通省のホームページへ。