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出張時に休暇を付け足す「ブレジャー」、日本で知っている人は2割、してみたい理由は「交通費」がトップ

エクスペディア・ジャパンは、このほど「ブレジャー」の認知度について調査した。ブレジャーとは、ビジネスパーソンが出張に休暇を合わせて現地で観光や旅行をする、「ビジネス+レジャー」のこと。海外ではよく知られている休暇の形だ。同社が日本市場でこのブレジャーについて調査したところ、認知度はわずか19%。「知らない」が81%と圧倒的だった。また、以前エクスペディアが19か国を対象に行った「有休調査の国際比較調査」でも、日本で出張に有休をつけた実施率は最下位だった。

ブレジャーの意味を説明したうえで、「ブレジャーをしてみたい」と回答した人は全体の31%。理由は「交通費がかからなくてお得」がトップ、「せっかく時間をかけて移動したから」が続いた。時間や交通費を節約できる点にメリットを感じていることがうかがえる。逆に、したくない理由は「遊びに行っていると思われたくない」、「帰るまでが仕事と思っている」などと、有給取得に罪悪を感じやすい、勤勉な日本人らしい結果となった。

一方、自分の職場が「ブレジャーしやすい環境」だと思う人は28%、「ブレジャーするのに年次が関係ある」との回答も半数に上った。年功序列を重んじてきた日本の文化が関係している様子もわかる。

ただ、「ブレジャーしている人は好ましい」という人も全体の4割に。同社はブレジャーを活用しやすい環境とは感じていなくても好意的に受け止める人が多く、自分が思うより周りの許容度は高いなどと分析している。

調査は2019年3月9~11日の期間中、インターネットで実施した。調査対象者は10年以内に旅行をしたことがある20~50代、計400名。