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帰省と同時に「旅行を楽しみたい」は6割、帰省をする長期休暇は夏休みが最多に

阪急交通社は、帰省に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。今年がゴールデンウィークの10連休をはじめ、夏期休暇もお盆期間を休むと9連休、年末年始も土日を繋げて9連休になるなど、長期連休が多いことを踏まえて実施したもの。

これによると、帰省をする時期は夏期休暇(7~8月の連休やお盆休み含む)が59.1%で最多となり、年末年始休暇(54.3%)、ゴールデンウィーク(37.3%)と続く。帰省時の過ごし方では「家の中でゆっくり過ごす」(71.8%)が他を引き離して最多となり、次点の「家の用事を手伝う」(36.2%)、「買い物に行く」(34.9%)をあわせると、帰省時は最大の目的である家族との時間や用事を大切にしていることがうかがえる。

ただし、家族や時間の都合を考慮せずに「帰省のついでに帰省先の近くや帰省途中の地域での旅行を楽しみたいか」の質問では、60.7%が「はい」と回答。実際は多くの人が、帰省時にできれば旅行をしたいという意向を持っていることが明らかとなった。

発表資料より発表資料より

それに関わらず、旅行が実現しない理由として阪急交通社では帰省にかかる費用の問題を指摘。帰省に関して「金額(交通費など)を気にするか」の質問に、回答者の51.7%が「帰省のたびに気になる」、28.1%が「たまに気になっている」としており、あわせると費用が気になる人は約8割という結果になっている。

これを踏まえ阪急交通社では、「節約のためにも帰省のついで旅行」を推奨。例えば、帰省先周辺の旅行の際には1泊付きプランの活用をすることで、ホテル宿泊込みでも通常の交通費より安価に購入できるケースが多くなる。また、帰省の途中の立ち寄り旅行についても、改めて旅行をするよりも安くなると説明。例えば、東京から大阪へ新幹線で帰省する途中に名古屋で旅行をする場合、指定席を含む差額は約3000円程度で、改めて東京/名古屋を往復するより1人2万円近く節約できるとしている。