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国交省、羽田国際線の増枠で日米航空会社とも「1日12便」を正式決定、今後の焦点は日本の航空会社への配分へ

国土交通省は2019年8月21日、羽田空港の昼間時間帯の発着枠について、日米の航空当局間協議の結果、2020年夏期(2020年3月29日~)から、日米双方の現行5便に12便を追加し、1日17便にすると発表した。深夜早朝時間帯はそれぞれ1枠ずつと変わらない。

米運輸省(DOT)はすでに米国航空会社4社による申請を認可。新たに以下の路線が開設されることになる。

今後の焦点は日本の航空会社の配分だ。1日あたり50枠分の増便のうち、25枠ずつを日本と相手国に割り当てられるが、日本向け枠について、国交省はANA13.5枠、JAL11.5枠と傾斜配分を行う方向で調整しているとの一部報道もある。「日本航空への企業再生への対応について」(いわゆる8.10ペーパー)のもとでのJALの新規投資や新規路線に対する監視は2017年3月31日で終了している。

国交省はJALの監視対象期間中、羽田増枠についてANAとJALで傾斜配分を実施。2013年3月増枠の国内線はANAに8枠、JALに3枠。2014年3月の16枠の国際線増枠では、ANAに11枠、JALに5枠。さらに、2016年10月の米国路線6枠の増枠分では、ANAに4枠、JALに2枠と差をつけて配分した。