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ナイトライフ観光に求める外国人旅行者のニーズを東京都が調査、夜の美術館・動物園が人気

東京都が実施した、「2018年度東京のナイトライフ観光の実態調査で、外国人と日本人の観光行動とニーズの違いが明らかになった。

調査は、海外はロンドン、ニューヨーク、上海、ソウル、シンガポール居住者のうち、東京への訪問経験のある人を対象、国内では都内在住者と在勤者を対象に実施。また、ロンドンやニューヨーク、パリなどの海外都市での訪問調査や文献調査、SNSの投稿件数ビッグデータ分析も行った。

これによると、東京都での観光満足度について、訪日外国人と日本人問わず、昼と夜の満足度に大きな差はなかった。特に訪日外国人の満足度(「とても満足した」と「満足した」)は、昼も夜も約90%に達している。

ナイトライフでの観光意向では外国人と日本人に違いも散見された。例えば、美術館・博物館や動物園・水族館を利用したい時間帯では、ニューヨークからの訪問者やロンドンからの訪問者の3割超が「夜18時~21時の時間」を回答。しかし、日本人は15%前後となっており、日本での営業時間に伴う利用習慣に捉われない幅広い視野が、ナイトライフ観光の推進には必要であることが示された。

発表資料より

一方、日本人のナイトライフ観光のニーズでは、日常的な買物・消費が多く、スーパー(46.3%)やドラッグストア(23.2%)、コンビニ(26.9%)が最多。それ以外でも、居酒屋(41.6%)やカフェ(18.9%)、ファミレス(16.3%)など飲食店で過ごす傾向が強かった。

また、居住地でナイトライフを楽しむ時間は、日本人は平日も週末も18時~22時までが7割強で圧倒的。しかし、外国人の日常的なナイトライフ時間は18時~22時までと22時~01時までがほぼ同じ程度で、ナイトライフをの時間の概念がずれていることも明らかになった。

発表資料より

そのほか、詳細は以下の東京都の報告書で参照できる。