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中国の国内旅行が復興の兆し、5月連休は予約急増、Trip.comが予約状況を発表、「少人数・短期・近距離」が人気

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トリップ・ドットコムグループ(Trip.com/旧シートリップ)がまとめた「中国のメーデー観光トレンドレポート」で、2020年のメーデー5連休(5月1日~5日)は、中国での国内旅行が増加する傾向が明らかになった。

このレポートは、同社による宿泊施設の予約状況をもとに集計したもの。旅行先は三亜、上海、麗江、安吉、南京、徳清、杭州、蘇州が人気。

先ごろ中国アウトバウンドツーリズム研究所(COTRI)が発表した4月上旬の清明節休暇の旅行商品購入状況(購入人数は約4300万人)と比較して、約2倍になる見通しという。

少人数・短期・近距離が人気に

一方、旅行スタイルの変化もみられる。従来の、省をまたぐ旅行や海外旅行よりも、地域密着型の観光に人気がシフトしているほか、3~6名の少人数、3~4日間の短期間、レンタカーやツアーガイドを伴う「ローカルグループツアー」の予約数が急増。レンタカーの予約は昨年の7割までに回復し、ツアーガイドの予約は前月比3倍に至った。年代別では、10代から20代の若年層が総予約数の57%を占めた。

同社はこの結果を受け、「中国において、新型コロナウィルスの流行に伴う移動規制が徐々に緩和されたことに伴い、このメーデー5連休は、観光産業の復興に向けた大きな節目となる見込み」と分析している