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京都市、2020年11月の日本人ホテル宿泊者数が過去最高の43%増に、客室稼働率も63%まで回復、12月はGoTo停止の影響大きい予測

京都市観光協会(DMO KYOTO)は、2020年11月の市内66ホテルにおける宿泊客数をまとめた。それによると、日本人延べ宿泊客数は前年同月比42.8%増となり、調査開始以降最高の伸び率となった。同協会では、11月の紅葉を目的とした観光需要に「GoToトラベルキャンペーン」の後押しが加わったことや、外国人需要が消滅した影響で例年より客室販売価格が下がっていることなどが要因と分析している。

一方、外国人延べ宿泊客数は、引き続き大幅減で同99.5%減の1306人。

報道資料より客室稼働率は、前月(41.0%)よりも22.2ポイント高い63.2%。緊急事態宣言以降最大の伸び幅となった。しかし、例年の11月は90%前後になることから、日本人客の需要回復に伴い7ヶ月連続で回復が続いているものの、依然として厳しい状況が続いている。

宿泊予約サイトの市内宿泊施設の客室販売価格は、3連休初日の11月21日において高騰、1週間前時点の検索では中央値が2.7万円に達した。12月に入ると価格水準は下落し、1.0~1.5万円で推移している。

12月については、「GoToトラベルキャンペーン」が全国一斉一時停止(12/28~1/11)されたことで、年末年始の宿泊予約キャンセルなどの影響が大きく表れると予想されている。