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帝国ホテル、三井不動産と建て替え計画で合意、新本館は2036年度、新タワー館は2030年度の完成へ

帝国ホテルは、帝国ホテル東京の建て替え計画で三井不動産との共同事業とする基本合意書を締結した。建て替え対象となるのは、帝国ホテル東京本館、タワー館および駐車場ビル。

帝国ホテル東京は、3代目の建物である本館の建物が竣工から50年、タワー館は38年が経過しており老朽化が課題となっているところ。内幸町一丁目街区は、2019 年に国家戦略特別区域会議で東京都の都市再生プロジェクトに位置付けられており、今回の建て替えも関係権利者10社によるまちづくりのひとつとなる。

タワー館については、解体後、敷地を分筆したうえで、その土地の共有持分の一部を三井不動産に譲渡後、共同で新タワー館を建設する。

新本館は2031年度から建て替えを実施し、2036年度に完了する予定。また、タワー館は2024年度から開始し、2030年度の完成を目指す。総事業費は2000億円~2500億円。

なお、帝国ホテルは2021年3月期の連結業績予想も発表。売上高は前年度の546億円から217億円に大幅に落ち込み、営業損失122億円、経常損失84億円、純損失148億円の赤字になる見込み。