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観光庁、非常時の外国人旅行者向け用語集を作成、3ヶ国語で伝わる表現を重視、自治体向けに対応マニュアル指針も

観光庁は、災害などの非常時における外国人旅行者への対応指針を作成した。予備知識のない外国人旅行者でも取るべき行動を分かりやすい表現で翻訳した「伝わる表現」の用語集を作成し、自治体・観光関連事業者向けに「非常時における訪日外国人旅行者対応マニュアル作成のための指針」を示している。

用語集は、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語の各言語で、「表現編」と「単語編」で構成され、各災害の現場で使用が想定される用例と単語 について多言語化を実施。訪日外国人旅行者にとって重要な「災害時に取るべき行動」に主眼をおいて用例を整理した。また、翻訳にあたり、災害そのものの知識がない外国人旅行者にも配慮したほか、外国人旅行者の母国での表現などを考慮した。

また、マニュアル作成のための指針は、自治体、観光関連団体(DMO、観光協会、旅館・ホテル組合など)を想定した「行政・ 関連団体向け」と、宿泊・観光施設、交通事業者、商店等を想定した「事業者向け」を作成。盛り込むべき内容として、4段階のフェーズごと(1. 減災、2. 危機への備え、3. 危機への対応、4. 危機からの復興)に整理し、現場ですぐに使用可能な情報発信のテンプレートなども添付した。

用語集および指針