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2020年の有給休暇取得は低下傾向も、「休み不足」を感じない調査結果 ―エクスペディア調査

エクスペディアが実施した「有給休暇・国際比較調査2020」で、日本人の有給休暇の取得日数が5年ぶりに低下傾向にあったことがわかった。新型コロナウイルスの影響で世界的に減少傾向となった。調査は2020年11月18日~12月9日の期間中、日本を含む世界16地域・9200人を対象にインターネットで実施したもの。

これによると、2020年の日本の有給休暇取得日数は、例年の10日から9日と1日減少。同調査で、10日を下回るのは2013年以来となった。年代別にみると、18~34歳の取得日数は2019年の15日から10日へと大幅に減少したが、「休み不足」を感じる割合は2010年の68%に対し、2020年は41%にとどまった。同社は「2020年は休暇を取得しても外出制限が多く、休み不足を感じない状況にあったのではないか」などと分析している。

2020年の有給休暇の取得日数は減少傾向だが、「上司や会社が休暇取得に協力的」と回答した人の割合は65%で、2019年から12ポイント増加。ただ、世代別では、18~34歳の若い世代ほど「協力的」と回答した割合が低く、社員にとって休暇が取りやすい環境づくりへの意識もまだまだ求められている。

エクスペディア:報道資料よりなお、「最も幸せだと感じる休暇の過ごし方」は、18~34歳では「何もせずにリラックスできること」がトップ。一方、50歳以上は「日常のルーティンから解放されること」が最も多く、世代間での違いが明らかになった。