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エクスペディア、好調なバケーションレンタル、宿泊1泊あたりの収入は10%増に、売上44%減も赤字改善 ―2021年第1四半期

エクスペディア・グループは、2021年第1四半期(1月~3月)の営業実績を発表した。新型コロナウイルスによる世界的な旅行制限の影響が続いていることから、売上高は前年同期比44%減の12億4600万ドル(約1353億円)となったものの、赤字額は前年同期の13億100万ドル(約1413億円)から6億600万ドル(約658億円)に改善した。当期中の総予約額は同14%減の154億2200万ドル(約1.7兆円)。

部門別に見ると、旅行比較「トリバゴ」を除いたエクスペディア・グループの売上高は同43%減の12億900万ドル(約1313億円)。そのうち、リテールが10億2500万ドル(約1113億円)、B2Bが1億8400万ドル(約199億円)。トリバゴは同70%減の4600万ドル(約50億円)。

プロダクト/サービス別では、宿泊施設の売上高は同41%減、販売泊数も同47%減となったものの、1泊あたりの収入は、高価格帯のバケーションレンタルの予約が伸びたことから、同10%増となった。航空券の売上高は同55%減となり、1航空券あたりの収入も同10%減となった。広告メディアの売上高は同57%減。トリバゴとエクスペディア・グループ・メディア・ソリューションズでの減収が影響した。

同グループのピーター・カーン CEOは「バケーションレンタルが好調で、国内旅行の需要も回復を続けている。一方、海外旅行とビジネストラベルは依然として厳しい状況が続いている。ワクチン接種が進んでいるものの、世界的に見ればインドなどで状況が悪化しており、予断を許さない。エクスペディア・グループとしては、今後もテクノロジー・プラットフォームの強化とマーケティングへの投資を続け、需要の回復を先取りしていく」とコメントしている。

※ドル円換算はし1ドル109円でトラベルボイス編集部が算出