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2021年第1四半期のアジア海外旅行者数は94%減、コロナ前への回復は2024年以降との識者の予測  ―世界観光機関

世界観光機関(UNWTO)によると、2021年1月~3月の世界の海外旅行数は前年比83%減(前々年比88%減)となり、世界的に渡航規制が継続されるなか、回復の兆しが見えない結果となった。

地域別で見ると、アジア太平洋が同94%減(同97%減)と最も減少幅が大きく、ヨーロッパが同83%減(同87%減)、アフリカが同81%減(同83%減)、中東が同78%減(同82%減)、南北アメリカが同71%減(同76%減)となった。

一方で、UNWTOの専門家委員会に対して行った最新の調査によると、2022年に需要回復が見られると予測する割合は、今年1月の調査の50%から60%に増加した一方で、2023年にパンデミック前のレベルに戻ると予測する割合は37%に減少。49%が2024年あるいはそれ以降になると回答した。アジア太平洋では、その割合は56%と世界平均を上回る。

また、2020年の国際観光の収入は前年比64%減。約9000億ドル(約99兆円)が消失した。

※ドル円換算は1ドル110円でトラベルボイス編集部が算出