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高速バスでの旅行意欲が増加、ワクチン接種が次のステップに、価格や発着時刻の利便性が魅力

全国の高速バス事業者64社が参画する高速バス安心推進コンソーシアムが2021年8月に実施した消費者調査で、高速バスでの旅行意欲がある人は半数に上った。今後の高速バス利用再開時期の具体的な判断基準は「ワクチン接種」が11%。利用者同士の感染症対策として、「車内での大声での会話の自粛」や「乗車中のマスク着用」を挙げる人が9割に上り、密接に対する意識が高いことがうかがえる。

調査は8月4日、楽天トラベルで過去2年間に高速バスの予約をしたことがある1727名を対象に実施。1回目(2020年11月)の結果と比較して検証した。

これによると、高速バスでの旅行に対する意欲は、「とても利用したい」「利用したい」が49%で、前回調査から4ポイント増えた。利用したい人の理由の多くは、価格、出発到着時刻の利便性。一方で、利用したくない人の理由は、感染拡大への不安が1位だった。

事業者には、車内の清掃・消毒、走行中の車内換気などが求められている。利用者同士が心掛ける対応は、「車内での大声での会話自粛」が90%、「乗車中のマスク着用」が88%、 「乗車日の検温(37.5度以上の場合は乗車を控える)」が86%だった。

具合的な行動については、「行きたいタイミングで行く」が33%、「ワクチン接種後」が11%、「当面は控える」が24%と、ワクチン接種が一つのカギとなっているとはいえ、まだ不透明な状況も浮き彫りになった。

発表資料より