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岸田首相、観光目的の入国制限緩和は年内にも検討、GoToトラベルは安全安心の仕組みで

2021年11月10日、第101代首相に選出された岸田文雄首相は同夜の会見で、今後の新型コロナウイルス対策や「分配と成長」の経済対策について説明した。その中で、「GoToトラベル」への対応や観光目的の入国制限緩和について言及した。

GoToトラベルの再開については、「ワクチン・検査パッケージを活用したより安全安心なGoToトラベルの仕組みを考えていく必要がある」と述べた一方、再開の時期については、「専門家の意見を聞きながら、また感染状況を見極めながら決めていく」と述べるにとどめた。また、前回の反省も踏まえて、中小零細企業への利益配分や平日での活用も含めて準備を進めていく考えを示した。

また、11月8日からからビジネス目的の入国規制緩和や新規留学生及び技能実習生の受け入れ再開が実施されているが、観光目的の入国規制緩和については、「年内に団体観光の行動管理の実効性を行う。その実証の結果を踏まえたうえで、慎重に感染状況を見極めながら、緩和のタイミングを考えたい」と述べた。

このほか、成長戦略のひとつとして「デジタル田園都市構想」について説明。「デジタルの力で地方から新しい時代の成長を生み出していく」と述べ、デジタルを活用した地域活性化への交付金を大規模に展開し、デジタルインフラへの投資を進めていくことを明らかにした。

さらに、デジタル化への規制改革にも意欲を示し、「デジタル田園都市国家構想実現会議」や「デジタル臨時行政調査会」で議論を行い、年末以降に具体策を示していくとした。