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有給休暇の国際比較2021、日本は取得しても「自宅で過ごす」が74%、「取得しない理由」では世界と温度差

エクスペディアが世界16地域を対象に実施した2021年の「有給休暇の国際比較調査」の結果を発表した。それによると、有給休暇の過ごし方では、日本で74%が「旅行はせず、ステイホーム」と回答。昨年と同様に世界で最も多い割合となった。2位以下にはドイツ(50%)、フランス(47%)、カナダ(43%)と続いていた。

調査は2021年12月に実施されたもの。「ステイホームでも、旅行した時と同様に休息できるか」を尋ねたところ、61%が「はい」と回答したが、これは世界で2番目に低い割合だった。

報道資料より「有給休暇を取得しない理由」を聞いたところ、日本で最も多い回答は「人手不足など仕事の都合上難しいため(20%)」。次いで、「新型コロナウイルス感染症の影響でどこにも旅行ができないため(16%)」「個人的な都合で難しいため(14%)」という回答になった。

一方で、世界の平均で最も多かったのは「新型コロナウイルス感染症の影響でどこにも旅行ができないため」で28%。次いで「新型コロナウイルス感染症への懸念があったため(20%)」、 「来年さらに長い休暇を取るために取っておくため(17%)」となり、世界ではパンデミックが有給休暇の取得に大きく影響。日本との違いが鮮明となった。

なお、調査結果からは旅行に対する意欲も見られ、2022年の旅行計画について、日本では約5人に1人が「国内旅行をすでに予約済み」と回答。世界で3番目に多い割合となった。