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欧州大手TUI、今夏の予約率が2019年レベルに回復、ツアー価格は20%上昇

欧州の大手旅行会社TUIは、グループ全体の予約数が現在のところ2019年比で84%までに達していることから、今夏には2019年と同等のレベルに回復するとの見込みを明らかにした。

予約の特徴としては、間際予約が増加しているほか、平均価格も上昇。2021/22年の冬シーズンで前年比13%増、2022年の夏シーズンで同20%増となっており、その要因としてパッケージツアーの販売が好調に推移していることに加えて、旅行期間の長期化や高級ホテルやハイカテゴリー客室の需要増などを挙げている。

また、2022年第2四半期(2022年1月~3月)の営業実績も発表。顧客数が前年同期の10倍となる190万人に達したことから、売上高は前年同期比9倍の21.3億ユーロ(約2833億円)となり、EBIT損失も前年同期の6億3300万ユーロ(約842億円)から3億3000万ユーロ(約439億円)に半減した。

TUIのフリッツ・ジャウセンCEOは「イースター休暇の需要も高かった。夏の需要も期待できる。予約率はすでにパンデミック前の2019年レベルに達しつつある。2022年はいい業績になるだろう。これが、将来の成長に向けた基盤になる」とコメントしている。

※ユーロ円換算は1ユーロ133円でトラベルボイス編集部が算出