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関西3空港、万博に向けて運用拡張案に合意、関西は1時間処理能力60回に、神戸は国際線就航へ

関西3空港懇談会は、2025年大阪・関西万博の成功およびオール関西での中長期的な成長戦略の観点から、関西空港の早期回復、3空港および関西空港の容量拡張の目標、神戸空港の国際化を含む活用の方向性などの「取りまとめ」について合意した。取りまとめのなかでは、2030年前後を目途に、3空港全体で年間50万回の容量確保を目指すことが明記された。

このうち、関西空港については、国内の観光・ビジネス需要の回復、水際対策の緩和タイミングに併せた速やかなインバウンド回復策の展開などに、一致協力して取り組むとしたうえで、2030年代前半を目途に、年間発着回数30万回の実現を目指す。

空港処理能力については、第1ターミナルの大規模改修によって、2025年万博開催時には、国際線旅客処理能力を2018年度と比較して約1.5倍となる年間3000万人に向上させる見込み。しかし、現状では万博需要に十分対応できない可能性があるため、2025年までに1時間あたりの処理能力を概ね60回に引き上げることを目指す。

神戸空港については、新たな市場開拓と需要創出の可能性を踏まえ、将来における国際定期便の運用を可能とする。時期については、今後検討される国際線ターミナルの運用開始や関西空港の混雑化が予想される2030年前後を基本とし、需要動向や関西空港への影響を見ながら、順次拡大し、1日最大発着回数40回を目指す。このほか、国際チャーターについては、関西空港を補完する観点から、2025年万博開催時からの運用を可能とする。