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大和ハウス、子会社運営の国内24ホテルを譲渡、売却価格は556億円、ホテル業界の急速な環境変化を受けて

大和ハウスは、同社連結子会社の大和リゾートを、ジャパン・ホテル・リート・アドバイザーズ(JHRA)がアセットマネージャーを務める合同会社「恵比寿リゾート」へ譲渡すると発表した。あわせて、同社が保有し、大和リゾートが運営するホテル「ロイトン札幌」についても、建物・土地などを信託受益権化し譲渡する。

譲渡は2023年4月3日の予定。株式譲渡、債権譲渡および固定資産譲渡を合わせた譲渡価格は556億1700万円。

大和リゾートは1973年に設立。大和ハウスの委託により運営していたホテル事業を2007 年に継承し、現在全国で24カ所のホテル施設を運営している。

近年は、ホテル業界を取り巻く急速な環境変化や施設の老朽化など、経営上の大きな課題に直面しており、さらに、新型コロナウイルスの拡大を受け、経営環境は大きく悪化していた。

大和ハウスは、「第7次中期経営計画(2022~2026年度)」において「持続的成長モデルの構築」を実現するための重点テーマとして、「ポートフォリオの最適化による利益成長と資本効率向上の両立」を掲げており、同社のホテルが持つ潜在力を最大限に引き出すためには、JHRAの専門的な知識やノウハウを活用することが価値最大化につながると判断した。

大和リゾートは、2021年3月期約133億円の赤字を計上。2022年3月期も約70億円の赤字を見込んでいる。