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オリエント・エクスプレス、帆装型豪華クルーズ船2隻を建造、2026年にデビュー、1415平米などスイートルームは54室

世界100ヶ国5100以上のホテルを各種ブランドで展開するアコーは、グループ会社「オリエント・エクスプレス」が帆装型ラグジュアリークルーズ船2隻を建造すると発表した。フランスの「アトランティック造船所」が建造。1隻目の「オリエント・エクスプレス・シレンシア(Orient Express Silenseas)」は2026年に竣工する予定。

シレンシアは、約2万2300トン。LNG(液化天然ガス)を燃料とするエンジンと3つの傾斜マストによる風力とのハイブリッド推進を採用することで環境にも配慮する。マストの高さは100メートル以上になり、気象条件によっては、風力だけで100%の推進力が出せるという。

全長は220メートルで、1415平方メートルのプレジデンシャル・スイート(530平方メートルのプライベートテラスを含む)を含む54室のスイートルーム(平均70平方メートル)を設置する。また、プール2カ所、レストラン2軒、バーラウンジ、円形劇場なども備える。

オリエント・エクスプレスは、19世紀から欧州で豪華列車の旅を提供してきたが、近年はホテル開発にも注力しており、2024年にはローマに「オリエント・エクスプレス・ラ・ミネルバ」、ベニスに「オリエント・エクスプレス・パラッツォ・ドナ・ジョヴァンネッリ」を開業する予定。