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【図解】訪日外国人数、3月は182万人、欧米豪、中東市場が全体を押し上げ -日本政府観光局(速報)

日本政府観光局(JNTO)によると、2023年3月の訪日外国人旅行者数(推計値)は181万7500人で、前月より30万人強増加した(2023年2月:147万5300人)。2019年比で34.2%減、前月の43.4%減から約10ポイント近く回復(2019年3月の実数:276万136人)。訪日外国人旅行者数はコロナ禍以降、最高値となった。

この結果についてJNTOでは、3月が訪日旅行で人気のある「桜」のシーズンであることに加え、外国客船による国際クルーズの運航再開が影響したとみている。特に、2019年実績を超えた米国(20万3000人/2019年比15.0%増)や豪州(4万5200人/同2.3%増)をはじめとする欧米豪と中東地域からの旅行者の増加が、全体を押し上げた。

地域別では、訪日客数の多い順に、韓国が46万6800人(2019年比20.3%減)、台湾が27万8900人(同30.7%減)、米国が20万3000人(同15.0%増)、香港が14万4900人(同15.5%減)、タイが10万8000人(同26.8%減)。このほか、シンガポールは5万2700人(同20.6%増)と、2019年の旅行者数を上回った。また、中国は7万5700人(同89.0%減)と低水準だが、前月(3万6200人/同95.0%減)と比べると、回復傾向に入っていることがうかがえる。

航空データOAG社のデータを見ると、国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の便数は前年比283.2%増の1万2319便、座席数は272.4%増の294万5559席。主要6空港以外でも、国際線の到着空港は15港に広がっている。

訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。

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JNTO資料(対2019年比)より

JNTO資料(対2022年比)より