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日産や日本旅行、中学・高校向けにサステナビリティ学ぶ旅の新事業、探究学習に対応

日産自動車(日産)と日本旅行が発起人となって設立したグリーンジャーニー推進委員会(委員会)はこのほど、新しいサステナブルな旅のスタイル「GREEN JOURNEY」を中学校・高校向けに教育旅行として提供する新事業「GREEN JOURNEY for SCHOOL」を開始した。

グリーンジャーニー推進委員会は2024年8月に発足。地域との交流・体験、地域の未利用食材を活用したグルメ、LINE スタンプラリーなどを組み込んだ個人向け旅行ツアー「GREEN JOURNEY 熊本・阿蘇」「GREEN JOURNEY伊勢志摩」を企画・販売してきた。新事業では、生徒が自ら問いを立て、答えを考える探究学習が重視されている学校教育にも事業を展開する。サステナブルツーリズムに関する理解だけでなく、現地での体験や関係者との対話を通じて、課題解決の「プロセス」までを学ぶプログラムを取り入れる。

「GREEN JOURNEY」は、発起人の日産、日本旅行に加え、JRグループ、地球の歩き方など賛同企業が17社。委員会は「旅行・観光産業は世界のCO2排出量の約1割以上を占めているが、サステナブルツーリズムなどのツアーはまだ日本で一般化していない。各社で手を合わせ共通の目標に向かって推進していく」などとコメントしている。

今後は2025年度中に私立5校で「GREEN JOURNEY for SCHOOL」を実施し、2026年度以降は対象校の拡大、大学生や企業向けの団体研修旅行としての展開も視野に入れる。