
写真:ロイター通信
エジプト政府は、ギザに建設された大エジプト博物館の正式開館予定日を、2025年7月3日から第4四半期まで延期すると発表した。国営メディアによると、イスラエルとイランとの間で攻撃の応酬、地域情勢の緊張を利用に挙げている。正式な開館日は改めて発表される。
大エジプト博物館は、サッカー場70面分の広さ。10万点の遺物のコレクションが展示され、単一文明の博物館としては世界最大になるという。計画から30年以上が経ち、当初は2012年の開館予定だったが、エジプトにおけるアラブの春の蜂起や新型コロナウイルスなど様々な要因によって、開館が繰り返し延期さてきた。
日本からの支援も含め、約10億ドル(1450億円)の費用をかけて建設工事は完了している。現在はソフトオープンしており、限定的な一般公開は継続される予定だ。
エジプトは近年、国家の主要な収入源である観光産業を活性化させるため、国内各地で考古学的発見を相次いで発表している。
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