
石川県金沢市の北國銀行、地域未来創造、富山県富山市の北陸銀行、ほくほくコンサルティング、福井県福井市の福井銀行、ふくいヒトモノデザインの6社はこのほど、「北陸観光コンソーシアム」を設立した。地銀グループと地域活性化に携わる企業が一体となって観光を起点とした広域的な地域価値の創造に取り組む。北陸全体のブランド価値を高め、持続可能な地域経済の形成への貢献を目指す。コンソーシアムの枠組みを軸に、北陸の行政や民間事業者を巻き込んでいきたい考えだ。
協働活動の一環として、観光庁が推進する「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくりモデル観光地」事業で、令和7年度(2025年度)北陸エリア事務局業務を受託し、業務を開始した。地域の歴史、文化、伝統産業、食などの観光資源を活かした観光地域づくりを推進する。自治体、DMO、観光協会、DMC、観光事業者と連携し、インバウンド高付加価値市場へのアプローチやコンテンツ磨き上げ、販路開拓、人材育成などの取り組みを強化する。
なお、観光庁は2023年に北陸エリア(富山県、石川県、福井県、岐阜県白川村)をモデル観光地に選定。コンソーシアムでは、北陸エリアで進めてきた観光庁モデル事業成果を土台に、事務局として地域主導による高付加価値コンテンツ造成、プロモーション、持続可能な観光経営体制の構築を検討する。