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エールフランス-KLM、スカンジナビア航空の過半数の株式取得へ、事業の安定化と欧州内外への路線網拡大を

エールフランス-KLMは、スカンジナビア航空(SAS)の過半数の株式を取得する手続きを開始すると発表した。SASは、エールフランス-KLMとの連携を強めることで、事業の安定化と欧州内外への路線展開および供給量の拡大を進めていく考え。

SAS社長兼CEOのアンコ・ファン・デル・ヴェルフ氏は、「エールフランス-KLMによる過半数株式の取得は、SASにとって重要な瞬間であり、私たちが進むべき方向への強い自信を示すもの」とコメント。そのうえで、「この連携を通じて、コペンハーゲンをこの地域のグローバルハブとして位置付け、オスロとストックホルムで戦略的な事業を継続することで、SASのスカンジナビアと世界を繋ぐ能力が強化される」と話した。

SASは、2022年7月に財務再建のため、米連邦破産法第11章(チャプター11)の適用を申請。コスト構造の見直しや財務基盤の強化を進め、2024年8月には再建手続きを完了したと発表した。