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JTB、インバウンド向けに富士箱根エリアを効率的にめぐるツアー、移動も観光体験に、エリア開発事業の一環で

JTBは、訪日外国人旅行者向けに箱根と河口湖で、宿泊者を起点に結ぶ新たな滞在型観光モデルを実証するツアーを2025年10月から開始する。このツアーは、JTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)が展開する訪日旅行者向け国内パッケージ旅行 「サンライズツアー(SUNRISE TOURS)」で実施するもの。

富士箱根エリアは、訪日旅行者にとって、移動経路の理解が難しく、移動時間が長くなることから、首都圏発の日帰りツアーや、箱根あるいは河口湖どちらかでの短期滞在が中心となり、地域全体の消費拡大が課題となっている。

JTBは、エリア開発事業の一環として、このツアーで広域な回遊性の向上と滞在型観光の促進を実証。箱根温泉街と河口湖駅を乗り換えなしで直結させ、車窓風景やガイドによる解説により、移動自体を観光体験として設計した。ツアーは箱根発着の往復、箱根発河口湖着の片道のコースを提供する。

東京を経由せずに効率的に結び、宿泊を軸とした新しい広域回遊ルートと滞在スタイルの形成を目指すとともに、河口湖エリアに集中している観光需要の分散を見据え、富士急行と協力し、広域での持続可能な観光地域づくりを進めていく。