プリンスホテルズワールドワイド（SPW）は、ライフスタイルホテルブランド「エースホテル」を運営する米Ace Group International LLC（AGI）および同社子会社の全株式を取得し、子会社化する。手続きは2025年9月中に完了する予定。株式取得価額は最大9000万ドル（約132億円）程度。

SPWは、AGIを子会社化することで、グローバル展開を加速させる。2017年にオーストラリア・シドニーに拠点を置く Seibu Prince Hotels Worldwide Asia Pacific（旧StayWell Holdings）の事業を取得し、本格的な海外展開を見据えた基盤整備をおこなってきた。

また、2024年5月に発表した「西武グループ長期戦略 2035」では、「日本をオリジンとしたグローバルホテルチェーン」への成長を目標に掲げ、国内外250ホテル規模へのネットワーク拡大を目指しているところ。

今回の子会社化で、SPWが展開する国内外10ブランドにライフスタイルホテルブランド「エースホテル」が加わるこになる。

1999年にアメリカ・シアトルで誕生したエースホテルは、単なる宿泊施設ではなく、「人とカルチャーが混ざり合う場」をつくることを目指したホテルブランド。独創的で趣向を凝らしたインテリアデザインや地元アーティストによるイベントやワークショップを通じて、地域と調和した空間を作り出している。現在、ニューヨークやシドニー、アテネなどで8ホテルを展開。日本国内においては京都において「エースホテル京都」を運営している。

※ドル円換算は1ドル147円でトラベルボイス編集部が算出