JTBは、NPO法人NICE（日本国際ワークキャンプセンター）と連携し、JTBが運営する旅行記録アプリ「notabi（のたび）」を活用して国内外のボランティア活動体験を共有する新たな取り組みを開始する。ボランティア参加者の視点から地域の魅力を発信し、旅行者への認知拡大を通じて地域活性化につなげる。

「notabi」はスマホの位置情報から自動で旅のアルバムを生成し、編集や共有ができるアプリ。NICEの活動参加者は、アプリを通じて体験をリアルタイムで記録し、写真や体験談とともに地域の魅力を発信する。これにより、従来は参加者個人の記憶にとどまっていた情報を広く共有でき、多くの旅行者に関心を持ってもらうねらいがある。

NICEは1990年設立の国際ボランティアNGOで、これまでに延べ8万人超のボランティアと100万人超の地域住民が活動に参加してきた。JTBは今後、「notabi」に蓄積された体験データを旅行商品や地域プロモーションに活用。マップ表示などを通じて新たなボランティア参加をうながし、持続可能な地域づくりや観光と社会貢献を両立させる新たなモデルづくりを目指す考えだ。