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京都市内ホテル、8月の平均客室単価は1.7万円で7%減、中国の大型連休期間の10月上旬は稼働率90%に

京都市観光協会(DMO KYOTO)によると、2025年8月の市内主要ホテル113施設の客室稼働率が76.8%となり、前年同月の71.9%から4.9ポイント増加した。インバウンドが引き続き好調で、外国人延べ宿泊数は前年同月比16.3%増の58万4655泊、総延べ宿泊数に占める外国人比率は64.4%となった。国・地域別シェアは中国が1位。

市内4百貨店の免税売上額は同15%減の約29.1億円で6カ月連続で前年割れが続いている。日本人延べ宿泊数は同0.1%増の32万3483泊だった。

平均客室単価(ADR)は、1万6863円で同6.7%減。客室収益指数(平均客室単価に客室稼働率を乗じた指標で、1室あたりの売上高に相当)は1万2951円となり、2か月連続で前年同月を下回った。また、京都市内主要旅館22施設に限ると、8月の稼働率は36%で前年同月から6.5ポイント下回った。

中国の大型連休期間、10月上旬は高稼働

京都市観光協会によると、今後の客室稼働率は9月が77.9%(前年同月実績76.7%)、10月86.2%(同88.8%)、11月84.9%(同87.4%)を見込んでいる。前年並みの水準で推移し、10月に需要のピークを迎える見通し。10月1~12日は90%前後の高稼働になると予測しており、2025年の中秋節と国慶節がこの期間に該当し、宿泊予約サイトでは平均販売価格が5万円を超えているという。