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2025年夏のインバウンド人気上昇エリア、鳥取県境港市がトップ、山陰、南九州、沖縄が上位、ナビタイムが分析

ナビタイムジャパンは、このほど、2025年夏に訪日外国人旅行者の滞在が増加した地域の分析結果を発表した。増加率ランキングで市区町村1位は鳥取県境港市。山陰、南九州、沖縄が上位に入った。

分析は、訪日客向けナビゲーションアプリ「Japan Travel by NAVITIME」から同意を得て取得したGPSデータと属性アンケートを用いて、2024年6~8月と2025年6~8月を比較した。

これによると、増加率トップの鳥取県境港市は前年同期から約2.83倍に増加。続く鳥取県米子市が2.72倍の増加、岩美町(5位・2.27倍)も含め鳥取県から3市町がトップ10にランクインした。3位は宮崎県日南市(2.58倍)だった。昨年に引き続き、沖縄県浦添市(4位・2.36倍)、南城市(7位・2.12倍)、北中城村(9位・1.97倍)と沖縄県からも3市村が入った。

発表資料より

同社はトップ10の滞在傾向も分析。たとえば、1位の境港市は、同市出身の漫画家・水木しげる氏が描く妖怪の世界を楽しめる水木しげるロード周辺、境港水産物直売センターでの滞在が多かった。水木氏の代表作「ゲゲゲの鬼太郎」は、作者の生誕100周年を記念した映画が2023年に制作され、2024年には台湾や香港など海外でも公開された。また、境港市内にある米子空港では、韓国・香港の直行便に加え、2025年5月29日に台湾からの新規直行便が就航しており、アクセスが向上したことも、滞在者増加の一因とみている。