写真:dpa(ロイター通信)
イタリア・ローマのコロッセオにある「コモドゥス通路」が2025年10月27日から初めて一般公開される。この通路は、皇帝が群衆を避けて闘技場に入る通路。その名前は、古代ローマ皇帝にちなんで名付けられ、大ヒット映画『グラディエーター』にも登場した。
コロッセオは西暦80年に開場。コモドゥス通路は、その基礎部分に1世紀末から2世紀初頭にかけて追加された。この通路は19世紀に発見され、歴史書によると、皇帝コモドゥスがこの地下道での暗殺未遂事件を生き延びたことから、コモドゥスと名付けられたという。
コロッセオ考古学公園によると、かつては大理石の壁だったが、後に風景画を描いた漆喰に塗り替えられたという。円形天井には神話の場面を描いた漆喰細工があり、入口の壁がんには熊の戦いや曲芸師などの闘技場の見世物を描いた装飾が施されていた。
地下道は非常に湿気が多いため保存は困難だったが、装飾の痕跡はいくつか残っている。
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