トラベルボイストラベルボイス | 観光産業ニュース 読者数 No.1

世界のハブ空港ランキング2025、トップはロンドン・ヒースロー空港、9位に羽田空港、アジア地域別ではクアラルンプールが首位

航空データを提供するOAGは、このほど世界の主要空港のハブ機能に関する最新ランキング「MEGAHUBS(メガハブ)2025」を発表した。同レポートは、OAGの定期航空便データを使い、世界の主要空港の就航都市および国際線定期便からのコネクション(国内線含む乗り継ぎ便)について、複数のカテゴリー別に毎年、集計・分析しているもの。今回で10年目となる。OAGによると、過去10年間で、世界の航空座席供給数は3割ほど増え、年間60億席を突破した。

世界の主要空港を比較した「グローバル・メガハブ空港ランキング2025」のトップは、英国のロンドン・ヒースロー空港で、今回で3年連続。なお、初回調査となった2015年のメガハブ空港ランキングでもトップだった。

日本から2025年のトップ10に入ったのは羽田(東京国際)空港で9位。2024年は3位だったが、OAGはコネクション数の10%減が響いたとしている。福岡空港は前回の31位から28位へとランクを上げた。

昨年に比べて順位を大きく上げたのはトルコのイスタンブール国際空港で、8位から2位へと躍進。オランダのアムステルダム・スキポール国際空港は、10年前の7位から昨年は4位、2025年は3位と上昇した。

一方、近距離国内線を代替交通手段に切り替える方針を掲げるフランスのパリ・シャルル・ド・ゴール空港は10年前の6位から10位(昨年は7位)に。ドイツのフランクフルト国際空港は同3位から昨年は10位まで後退したが、コネクション数を21%増やしたことで、今回は4位まで復活した。

フランクフルト国際空港と並び、4位に入ったのはマレーシアのクアラルンプール国際空港で、アジアの空港では最上位となった。そのほか、韓国の仁川国際空港が6位、シンガポール・チャンギ国際空港は11位。北米の空港でトップのシカゴ・オヘア空港は7位(昨年9位)だが、2015年のランキングでは2位だった。

ランキングトップ20は以下のとおり。

グローバル・メガハブ空港ランキングTOP 20

LCCランキングは上位をアジアが独占、アジア地域別ではクアラルンプールがトップ

一方、LCC(格安航空会社)のメガハブ空港ランキングでは、トップ25のうち16をアジア太平洋の空港が占めた。日本からは成田国際空港が7位に入り、昨年の19位からの大きな上昇を示した。福岡空港は13位(昨年は12位)。

同ランキング1位は昨年に続きクアラルンプール国際空港、次いで仁川国際空港、フィリピン・マニラのニノイ・アキノ国際空港、香港国際空港とアジアが上位に続く。5位はドバイ国際空港、6位はシドニー国際空港。

アジア太平洋地域の地域別のランキングでは、アジア太平洋地域メガハブの1位と2位は同じくクアラルンプール国際空港と仁川国際空港。3位には羽田、10位に福岡空港がランクインした。

アジア太平洋地域のメガハブ空港TOP10

ランキングは、過去1年間(2024年9月1日から2025年8月31日)の定期便供給座席数が最も多かった上位100の空港および国際空港を対象に調査した。グローバル・ランキングは、世界で最も航空便利用が多かった日をもとにデータを抽出(今回調査では2025年8月1日金曜日)。乗り継ぎの最低所要時間は各空港の規定に準じ、最大6時間以内とした。

そのほか、各ランキングの詳細は以下リンクへ。

www.oag.com.