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フランス国鉄、新総裁が夜行列車の拡大に意欲、一方で2年前に復活したパリ/ベルリン間は廃止予定、採算性低く

写真:dpa(ロイター通信)

フランス国鉄(SNCF)の新総裁で元フランス首相のジャン・カステックス氏は、議会公聴会で夜行列車網全体の拡大を目指していく考えを示した。夜行列車は採算性が低く、2年前に復活したパリ/ベルリン間の夜行列車も、フランス政府の補助金打ち切りによって、2025年12月中旬のダイヤ変更時に廃止される予定になっている。

欧州では、近年、長距離夜行鉄道市場への参入表明が相次いでいる。しかし、フランス国鉄ではパリ/ベルリン間に加えて、パリ/ウィーン間の夜行列車も12月中旬をもって運行終了となる予定。フランス政府は、需要は高いものの採算が取れないため、毎年数百万ドルの補助金を夜行列車の運行に支出している。

カステックス氏は、運行継続に意欲を示すものの、今回はダイヤ変更に伴い実現する可能性は低いと見られている。

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。