日本旅行と将来宇宙輸送システム社（ISC）は、宇宙旅行事業の商用化フェーズに向けた新たな業務提携契約を締結した。両社は2024年9月から「誰もが行ける宇宙旅行事業の実現を目指した業務提携」に基づいて共同で検討を進めてきた。

今回の提携では、商用運用に向けた販売・運営・体験設計の体制を構築するとともに、宇宙旅行を「特別な体験」から「学び・地域・社会とつながる体験」へと拡張することを目的として、各種サービス設計・教育連携・地域観光振興を包括的に検討していく。

日本旅行は、宇宙旅行事業における総代理店としての立場から、顧客体験・商品開発・販売など旅行サービスの要件を定義。一方、ISC は、輸送機開発の立場からの助言・監修を担い、共同で社会実装の枠組みを構築していく。

具体的には、宇宙旅行サービスの商品化、教育や人財育成プログラムの開発、次世代型宇宙食と食体験のデザイン、機内UX の設計、展示会・イベントなどでの共同発信をおこなっていく。

また、2026年度中に「地球上2地点間を高速で結ぶ次世代輸送モード（SPACE Tour 2.0）」および「軌道上での滞在（SPACE Tour 3.0）」の申込受付の開始を目指す体制を構築していく。