中国・アリババグループのOTAフリギーは、2025年の「ダブル11(独身の日)」キャンペーンの総流通総額(GMV)が11月14日現在で前年比30%増となったと明らかにした。参加ユーザー数は同20%以上増加。アリババのプレミアム有料会員プログラムである「88VIP」会員数も約30%増加し、上位加盟店の売上高の70%以上を占めた。
「独身の日」は、毎年、中国で11月11日に独身者を応援・祝福する日として知られ、大規模なオンラインセールがおこなわれる。フリギーのユーザーが購入した旅行商品は600万点を超え、そのうち、航空券は約100万点、ホテルパッケージは約300万点、アトラクションチケットやレジャーパッケージは200万点を超えたという。
また、中国南方航空、ANA、JAL、マリオット・インターナショナル、ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ、新世紀観光グループ、ワンダ・ホテルズ&リゾーツ、長隆観光リゾート、上海ディズニーリゾート、香港ディズニーランドリゾート、沙坡頭観光リゾートなど主要ブランドの販促品のGMVはいずれも1億人民元(約22億円)を超え、最高額は10億人民元(約220億円)に迫った。
このほか、フリギーの公式ライブストリームで配信された販促品のGMVは前年比で約70%増加し、1000万人民元(約2.2億円)を超える商品の販売数は前年比で倍増した。
海外旅行商品の販売は、全体のほぼ半分を占めた一方、今年新たに始めた中国へのインバウンド商品のGMVは今年初頭と比較して5倍以上に増加した。
今年は、中国からの海外旅行でロシアのムルマンスクのオーロラ鑑賞、ヘリコプター遊覧、ニュージーランドの氷河ツアーなど新しいトレンドも登場。オールインクルーシブの海外クルーズでは、1つの販促商品で約7000万人民元(約15億円)の売上を達成したクルーズもあった。
※人民元円換算は1人民元22円でトラベルボイス編集部が算出