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旅先選びのカギは「スポーツ観戦」、タビナカでイベント参加の米国人旅行者は73%、欧米の若者層で広がるイベント起点の旅

タビナカの国際会議を主催するArival(アライバル)は、「Event-Driven Traveler(イベント志向の旅行者)」レポートを発表した。これは、2024年秋に米国と欧州(フランス、ドイツ、スペイン、英国)の旅行者計2400人を対象とした調査結果をまとめたもの。

アライバルでは、過去1年間に自宅から100マイル以上離れたレジャー旅行に出かけ、宿泊し、舞台芸術やスポーツイベントに参加した人を「イベント旅行者」と定義している。

その結果によると、米国の18~34歳の旅行者のほぼ半数、欧州の旅行者の5人に2人が、ライブイベントが旅行先を選ぶ際の大きな要因であると回答した。

2024年にイベントに参加した旅行者は、米国が73%、欧州が60%。若年層の旅行者(18~34歳)については、米国で年間平均3.7件、欧州では年間平均3.0件のイベントに参加した。

35~54歳の米国の旅行者は、イベント1件あたり約400ドル(約6万3000円)、18~34歳の欧州の旅行者は、イベント1件あたり221ユーロ(約4万円)を支出した。

参加したイベントは、スポーツ観戦が主流。米国ではフットボール、バスケットボール、野球、欧州ではサッカーとテニスの人気が高い。また、コンサートや文化公演も上位に入り、シニア旅行者の間では舞台芸術の人気が依然として高い。

ほとんどの旅行者は、チケットの確保と売り切れ回避のため、出発前、多くの場合は数週間前にチケットを確保している。旅行前に予約する旅行者の割合は米国、欧州とも53%だった。

※ドル円換算は1ドル157円、ユーロ円換算は1ユーロ180円でトラベルボイス編集部が算出