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世界的に急成長するスポーツツーリズム、米・NFLスーパーボウルの観戦パッケージ売上高は19%増

写真:ロイター通信

世界の人々が物質的な所有物よりも、写真映えするような体験を求める傾向が高まる中、スポーツツーリズムは世界の観光産業で最も急速に成長している分野になっている。そのひとつが2026年2月8日(現地時間)にカリフォルニア州サンタクララで開催されたNFLのスーパーボウル(Super Bowl LX)だ。

この日、シアトル・シーホークスとニューイングランド・ペイトリオッツが対戦し、シーホークスが勝利した。

そのプレミアムチケットパッケージには、NFLのレジェンド選手との交流から試合後のフィールドへのアクセスまで、あらゆる特典が含まれている。例えば、スティングやザ・キラーズなどのアーティストによるライブパフォーマンス、シェフ監修の料理、ナパバレーでのプライベートワインテイスティング、ペブルビーチでのゴルフなどだ。

NFLの公式ホスピタリティプロバイダーであるOn Locationが提供したスーパーボウルパッケージは1人6500ドル(約101万円)から。最高価格は1人3万4500ドル(約538万円)にもなる。

スポーツツーリズムの成長は年平均28%

1月に発表された世界経済フォーラムの「Sports for People and Planet Insight Report」によると、スポーツツーリズムは2025年には世界の旅行支出の10%を占め、2020年以降、年平均28%の成長を見せた。その成長率は、観光全体の22%を上回っている。

エンターテイメント・コンシェルジュサービスを提供するConfirmed360には、大手テクノロジー企業やベンチャーキャピタルなど多くの企業から、顧客や投資家の受け入れ先として関心が寄せられているという。同社が提供する完全カスタマイズパッケージのハイエンドモデルは200万ドル(約3億1200万円)を超える可能性があると言われている。

On Locationによると、今年のスーパーボウル・ホスピタリティパッケージの販売数が前年比17%増、売上高も前年比19%増加したという。同社社長のポール・ケイン氏は「コロナ後、体験経済がその大きな原動力となっている。特にスポーツツーリズムは観光の中で最も急速に成長している分野の一つ」と話す。

チケットを購入し、試合を見るだけでなく、スポーツイベント周辺での没入型の体験も重視されている。高額な料金を払ってもいいと考えている人たちにとって、こうした価値体験は重要。ケイン氏は「支払った金額に見合った価値がないと不満を言う人は一人もいない」と明かした。

※ドル円換算は1ドル156円でトラベルボイス編集部が算出

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。