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米金融大手キャピタル・ワン、旅行予約アプリを内製化、トラベルテック「Hopper(ホッパー)」の技術取得と人材受け入れへ

2026年3月17日、米金融大手キャピタル・ワンは、旅行予約プラットフォーム「Capital One Travel」の運営体制を大幅に刷新し、専用のモバイルアプリを公開した。2021年から協力関係にあったトラベルテック企業であるホッパー(Hopper)社から、システムの基幹ソフトウェアと専門チームを直接自社に受け入れ、内製化をしていく方針を発表した。

今回の両社の合意により、キャピタル・ワンはHopperが開発した予約エンジンの権利を取得し、同プラットフォームの構築を担ってきたエンジニアやホテル担当の専門チームを自社に迎え入れる。これまで外部の技術に頼っていた予約システムを自社保有に切り替えることで、航空会社やホテルといった供給元との直接交渉が可能になり、独自の割引や在庫の確保をより迅速におこなうことができるようになる。

一方で、Hopperは、今後もAIを用いた価格予測や、急な予定変更でも返金を受けられるフィンテック由来の独自の保証サービスをキャピタル・ワンへの提供を続ける。

米金融大手が目指す旅行体験とは?

同社によると、新たにリリースされたアプリ「Capital One Travel」では、単なる予約機能にとどまらず、空港ラウンジの混雑状況をリアルタイムで確認してデジタルの待機リストに登録できる機能や、フライトの遅延・ゲート変更を即座に通知する機能が搭載されている。これにより、利用者は旅行の計画から移動中のトラブル対応まで、一つのアプリで完結させることが可能になった。

キャピタル・ワンは、クレジットカード機能を超えた「統合的な旅行体験」の提供を目指す方針だ。旅行部門責任者のサラ・カプラン・ムーア氏は、「計画から滞在先に至るまでのすべての工程をシームレスにつなぐことが自社のビジョン」との考えを示し、予約システムを自社でコントロールすることで、顧客に一貫したサービスを届ける考えを示している。