村上宗隆選手の活躍で日本での注目が高まっているMLB(メジャーリーグベースボール)のシカゴ・ホワイトソックス。この機会をとらえて、同球団はイリノイ州政府観光局とともにシカゴへの日本人旅行者の誘客に注力する方針だ。
このたび、村上選手獲得にも尽力したという執行副社長兼最高レベニュー/マーケティング責任者のブルックス・ボイヤー氏が来日し、日本の旅行市場への期待や今後の誘客計画などについて語った。
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の活躍などもあり、MLB観戦は、日本人にとって米国旅行の大きな動機の一つとなっている。今回で3回目の来日となるボイヤー氏も「日本人にとって野球文化がどれほど大きな意味を持っているのか分かった」と話す。
ボイヤー氏は、今回、大手旅行会社、日本旅行業協会(JATA)、航空会社などを訪問し、今後のホワイトソックスの試合観戦を含めたシカゴへの送客について意見交換をおこなったという。シカゴは個人でも旅行がしやすい街だが、ボイヤー氏は「グループ旅行向けに、様々な特別体験を加えたパッケージ商品の造成をサポートしていきたい」と意欲を示した。その例として、スタジアムツアー、上級席の手配、フィールドでの記念撮影、スタジアムの食体験の提供などを挙げた。
また、シカゴにはシカゴ・カブスが本拠地を構え、そこで鈴木誠也選手と今永昇太選手が所属している。イリノイ州政府観光局としては、ホワイトソックスとカブスを組み合わせたツアー造成も提案していきたい考えだ。
ホワイトソックスにとって、カブスはライバルチームであるものの、ボイヤー氏は「シカゴに2球団あるというのは大きなメリット。しかも、両チームとも日本人選手が活躍している」としたうえで、「すでにカブスの担当者とは連携の話もしている」と明かした。イリノイ州政府観光局あるいはシカゴ観光局も2チームによる受け入れ環境の整備を支援していく考えだ。
「Mune(村上選手)は楽しそうに野球をしている。若いチームのリーダー的存在」とボイヤー氏
イリノイ州政府観光局、シカゴ起点の周遊を訴求
イリノイ州政府観光局は、日本市場向けにシカゴを起点とした周遊を促進していく方針だ。具体的には、2026年11月に開通100周年を迎える「ルート66」やミシシッピ川沿いを走る「グレート・リバー・ロード」などシーニックハイウェイでのドライブ旅行、五大湖周辺でのアクティビティ、シカゴ発祥の食、建築、博物館などの魅力を訴求していく。
また、今年は米国建国250周年にあたり、日本側の観光庁でも4月から「日米観光交流促進キャンペーン2026」を開始している。イリノイ州政府観光局としても、このキャンペーンに様々な形で協力していく考えだ。