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アジアで拡大するアルファ世代の影響力、家族旅行の意思決定で高まる存在感、「ウェルネス」が購買動機に ―ユーロモニター調査

英国の市場調査会社ユーロモニターインターナショナルは、アジア地域におけるアルファ世代(2010年以降生まれ)の影響力に関する調査レポートを発表した。レポートによると、アジアのアルファ世代を含む世帯の消費規模は、2025年の9兆ドル(1422兆円)から2030年までに10兆ドル(1580兆円)へと拡大する見込みだ。

アジア地域では人口動態の変化により世帯規模の縮小が進んでおり、2025年時点で子どもがいる世帯の半数以上が一人っ子世帯となっている。子供の数は減少傾向にあるが、可処分所得の中央値が上昇しているため、親が子ども一人あたりにかける支出は従来の世代よりも増加すると予想される。

この結果、食品、旅行、家電などの分野において、家族の意思決定におけるアルファ世代の存在感が高まっている。特に健康・ウェルネスや美容が主要な購買動機となっており、アジアの小児向けビタミン・サプリメント市場は世界平均を上回る成長が見込まれている。美容面でも、アジアの15〜19歳の52%が毎日洗顔料を使用しており、世界平均の46%を上回る高い意識が示された。

企業にとっては、若年期からのブランド体験を通じた好意形成が長期的な競争力維持に不可欠であり、市場参入戦略として、日本や韓国などの先進市場ではプレミアムな付加価値が、東南アジアやインドなどの新興市場ではトレンド性と手頃さが重要だと分析している。

※ドル円換算は1ドル158円でトラベルボイス編集部が算出