中国文化観光省は、2026年5月1日から5日までの中国の労働節(メーデー)連休期間中における国内観光・消費統計を発表した。
同期中の国内旅行者数は前年比3.6%増の延べ3億2500万人、国内旅行の総支出額は前年比2.9%増の1854億9000万元(約272億7000万ドル、約4兆3100億円)を記録した。一方で、1回の旅行あたりの平均支出額は571元(約1万3000円)となり、2025年の574.1元(約1万3200円)、およびパンデミック前の2019年の603.4元(約1万4000円)を下回る結果だった。経済的背景や不動産危機の影響を受け、消費者が非常に価値重視の支出傾向にあることが浮き彫りとなっている。
体験型の商品が全体を上回る伸び
アリババ傘下のフリギー(Fliggy)とSNSの小紅書(レッド:Xiaohongshu)が共同発表した報告書によると、観光の形態は、食や写真撮影などの個人的な興味に基づいた旅程が目的地選びの主要な要因となっている。レッドのデータでは、利用者の69%が自身の興味を基準に旅行先を選んでおり、体験型商品がプラットフォーム全体の成長を上回る伸びを見せた。
宿泊分野では、Hワールド・グループが運営するホテルでの総宿泊数が前年比13.6%増加するなど、需要の堅調さが見られた。 一方、映画市場の興行収入は7億5800万元(前年比1.41%増、約174億円)、観客数は2080万人(前年比10.23%増)と伸びが鈍化しており、平均チケット価格は前年比8%下落の36.3元(約830円)だった。全体として旅行者数は増加傾向にあるものの、消費者の節約志向が継続している状況のようだ。
※為替の換算は1ドル158円、1元23円でトラベルボイス編集部が算出
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