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米国の観光推進組織ブランドUSA、訪米の需要喚起へ新戦略、入国不安への対策と「アメリカらしさ」発信を強化

米国の公式観光マーケティング機関であるブランドUSAは、2026年5月18日、フロリダ州フォートローダーデールで開催された旅行業界イベント「IPW」で、海外からの訪米旅行需要を喚起する2つの新規マーケティング施策を発表した。アメリカ建国250周年やFIFAワールドカップ、「ルート66」開設100周年といった大型イベントが控える中、旅行者の不安解消と魅力の発信に注力する。 

1つ目の施策は、米国入国に関する正確な公式情報を提供する取り組み。米国への渡航に伴うビザ申請要件や入国審査などに関する誤解や不正確な情報を修正・払拭することで旅行者の不安を軽減し、アメリカ渡航を後押しすることが目的だ。公式サイトに特設ページ「Get Facts. Get Going.(正しい情報を得て、旅立とう)」を新設し、ビザ申請要件、入国審査の流れ、ESTA申請時の留意事項などの情報を集約した。米国税関・国境警備局(CBP)と連携し、モバイル・パスポート・コントロール(MPC)やグローバルエントリー等の入国事前審査プログラムの活用を促進することで、スムーズな入国プロセスを周知する。

2つ目の施策は、米国の文化、伝統、地域に根付く物語をテーマに魅力を伝えるコンテンツプロモーション「アメリカン・オリジナルズ(American Originals)」だ。特設ページでは、メンフィスの音楽文化、モニュメントバレーと映画、テキサス・バーベキュー、ニューヨークのライブエンターテインメントなど、アメリカ各地の歴史や人々をドキュメンタリー動画や記事で紹介する。この施策は2027年以降も継続的にコンテンツを拡充し、最新の旅行トレンドに焦点を当てた情報発信を行う予定だ。

ブランドUSAのプレジデント兼CEOであるフレッド・ディクソン氏は、入国関連の不正確な情報に正面から対応しつつ、旅行者の探求心を刺激するストーリーテリングを通じて、アメリカが海外からの旅行者を歓迎していることを明確に発信していくとしている。